即席たて桟

和室のエアコン設置でぶつかる「土壁」の壁

古い家屋や和室の代名詞とも言える「土壁」。 趣があって素敵ですが、エアコン工事となると一筋縄ではいきません。

最大の悩みは、「壁にビス(ネジ)が効かないこと」。 土壁はもろく、エアコンのような重量物をそのまま取り付けると、壁ごと崩落してしまう危険があるからです。

通常、こうした場合は天井付近の鴨居や廻り縁(まわりぶち)から金属製の「縦桟(たてさん)」という金具を吊り下げて土台にするのですが……今回は一筋縄ではいかない事態が発生しました。


ハプニング発生!既製品の金具が届かない…?

いざ工事を始めようとしたところ、用意していた市販の金属縦桟では、現場の寸法にわずかに足りないことが判明。

「これでは固定が不安定になる……」

そんな時こそ、現場の判断力が試されます。 そこで今回は、既製品に頼らず、「垂木(たるき)」を使って独自の取付土台を自作する戦略に切り替えました。

現場に合わせた「垂木固定」という選択

今回採用した手順がこちらです。

  1. 強度の確保: 天井と壁の境目にある頑丈な「廻り縁」を狙って、しっかりビス留め。
  2. 現物合わせの施工: 木材(垂木)を現場の寸法に合わせて精密にカットし、エアコン背面板の土台を作成。
  3. 垂直・水平の調整: 金属パーツよりも微調整が効くため、古い家特有の「絶妙な歪み」にも柔軟に対応。

確かな手応え。戦略通りの仕上がりに

事前の戦略通り、垂木を介することで、土壁に一切の負担をかけず、ガッチリとした強固な土台が完成しました。

見た目も木の温もりが和室に馴染み、違和感のない仕上がりに。 お客様からも「これで安心して夏を迎えられる」と喜んでいただけました。


まとめ:古い家のエアコン工事は「工夫」が命

「古い和室だからエアコンは無理」と諦める必要はありません。 既製品が合わなければ、現場に合わせて作ればいい。 そんな職人のこだわりが、住まいの快適さを支えています。

同じような悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください!