料金10,000~20,000円前後のエアコンクリーニングの真実

現在、世の中で一般的に行われているエアコンクリーニングのほとんどは、「エアコン本体(室内機)が壁に掛かっている状態」で洗浄する方式が採用されています。

大手様のテレビコマーシャルでお馴染みのこんなスタイルです。

熱交換器を表のみ洗浄

ですがお客様にはあまり知られていない、業界内では別名「簡易クリーニング」とも呼ばれており、これではクリーニングは十分ではありません

実は当店も、13年以上(2021年まで)そんな「簡易クリーニング」に携わっていました。

13年を経て、この簡易クリーニングでも可能な限り工夫を重ね、

「どうすればカビを完全に取ることができるのか・・・」

「いつも通りクリーニングしているのに、なぜ稀ににおいクレームがあるのか・・・」

など・・・

模索しながらやってまいりました。

ある時期から、エアコン内部の構造をより深く勉強するようになり、簡易クリーニングによる洗浄では「実は」絶対に洗えずカビや汚れが残っている部分があったり、様々な問題点をはらんでいる事実を知ります。

でもそんな事実をお客様にお伝えしたところで、長い説明を聞くのも面倒だろうし、興味無いだろうし(←今となっては私の思い込みでした)、かと言って私にはそれを解決できる技術も無く、数年間良心の呵責にさいなまれながら続けていました。

一般的なエアコンクリーニング(簡易クリーニング)の問題点

① 中途半端な圧力の洗浄機を使用するため、最悪カビを押し込むだけの作業になりカビが残る。

② 室内で、壁に掛けてある状態では養生(周囲を汚さない処置)にも限界があり、強すぎる高圧洗浄機を使用できない。

③ 基盤やファンモーターなどが故障する可能性がある。

④ カビが残っているので簡易クリーニングが呼び水となり、しばらくすると再びカビが大発生してニオイが出てくる。

⑤ 強いアルカリ性洗剤を使い、その上故障を恐れてすすぎも不充分になりがちで洗剤が残留。結果、熱交換器のアルミフィンを傷める。

⑥ エアコンクリーニング完了後に水漏れ、体調を崩される場合もある。

⑦ 古いエアコン(万が一の場合、メーカー部品欠品などでアフターフォローができない)や、天井や壁に近すぎて分解できない等の設置状況によりお断りする場合がある。

などあります。

これらの問題点を解決するためには、「室内機を一旦壁からまるごと取り外して、基盤やファンモーターは勿論部品が各一点になるまで分解し裏表洗浄。

特にカビやすく異臭元でもある熱交換器や送風ファンはつけ置きが必要で、更に裏表からより強力な高圧洗浄をかける」

そこまでは分かりました。

そこで、私は「エアコン工事」について勉強をすすめていきました。

ずっと掃除屋畑だったので、それまで聞いたこともなかった「ポンプダウン」「真空引き」「フレア加工」など。

エアコン工事に必要な工具もそろえ、ホームセンターで安い部材を買い、できる範囲で練習していました。

でもある時、室外機工事での爆発事故の事例を知り一気に怖くなりました。

2009年からどこにも加盟せず、完全個人で独学で、時にはぶっつけ本番でもうまくいったのは「掃除屋」だったからで、エアコン脱着の練習を事務所や自宅でするにしても、大怪我や最悪死んでしまっては元も子もありません。

これだけは独学にも限界があると感じ、そこでたどり着いたのが大阪の「愛生クリーンサービス」さんの「完全分解クリーニング研修生募集」です。

代表 木村さんの、完全分解へ至る経緯やお客様への思い、考え方など共感する部分も多く、ただの一ファンとして研修生募集のことは知らず動画だけ楽しんでいました。

なのである時(2021年10月)、募集のことを知った瞬間決断は早かったです。

そして研修中は目からうろこの連続でした。

様々なエアコン工事で有名な方のYouTubeを見ていましたが、極端に言えばアプローチがまるで異なり、それは「エアコン完全分解クリーニングをするための脱着方法」でした。

問題点を解決する「本当のエアコンクリーニング」

本当のエアコンクリーニング「▶完全分解エアコンクリーニング」なら・・・

① 屋外で、一般的なプロ用洗浄機の2.5倍の圧力の業務用ケルヒャーで”表から裏から”超高圧洗浄。汚れが落ちきるまで妥協無く繰り返すことが可能です。

② カビ、油汚れ、ほこり、ダニアレルゲンなど「どんな種類の汚れでも」確実に除去できます。

③ 壁に掛けてある状態、脚立上での不安全な作業とは違い、机上でじっくり安全に分解できるので、実はエアコンの故障が極めて少なくなります。

④ ほぼ出荷時の状態に戻るので、短期間でカビや雑菌が広がることはまずありえません。

⑤ 洗剤分は、2~3重の効果的なすすぎで完全除去を目指しているので体調への問題もありません。

⑥ 汚れた箇所を目視、汚れ落ちを確認しながら洗浄するので、ほとんどの汚れを取ることができます。

⑦ 古いエアコン(故障、破損リスクをお伝えした上で)でも、天井、壁に近すぎてもご対応できます。

正直に言います。

金属部品を錆びさせて寿命を縮め、カビも残り、異臭が出るかもしれない(当店2021年度異臭発生クレーム率1.7%)簡易クリーニングはできればやりたくはありません。

(金属部品の錆びは故障、ガス漏れの原因となります。)

勿論汚れ具合や構造によりますが、壁に掛かった状態で普通のエアコン洗浄機を使う場合、どれだけ分解しようが汚れ落ちには限界があります

大手様もチラシやホームページでちゃんと記載されている通り、一般的なエアコンクリーニングは完全ではありません。

(隅っこに小さく「一部対応できない機種もあります。」とか)

「時々壊します」とか「たまににおいが出ます」とわざわざ言わないだけで、その確率をいかにして下げるか…。

業者さん各々の経験、努力次第だと思います。

クレームを頂き、即対処を試みても解決できなかった時、「そこまでやってくれたんだからいいですよ。」とか「何でですかねぇ。買い替え時なのかしら」など、逆にかばって頂くのが本当に情けなく申し訳ありませんでした。

より良いサービスをご提供したいのは、真面目にやってる業者さんなら当然の意識だと思います。

私は「エアコン完全分解クリーニング」を導入して本当に良かったと感じていますし、今後この方法の認知度も上がり、主流になっていくと信じています。

それに加え、私は元々「ハウスクリーニング」を13年経験してきた元掃除屋です。

ベテランの電気工事屋さん、エアコン工事屋さんと比べて「エアコン脱着」の要領や早さは確実に劣りますが(2021年11月現在)、一旦外して完全分解してしまえば、カビやその他の汚れを確実に落とすことには自信しかありません。

「こだわり過ぎじゃ」とか「お客さんに選択させるべき」とか知人より助言を頂くこともありましたが、この「エアコン完全分解クリーニング」以下の、どこかしらに必ずカビや汚れが残る「ドレンパン分解」だとか「送風ファン外し」、「背抜き(ケーシング外し)」などメニューを選択頂くにしても全てが中途半端…

しかも壁掛け状態では、左壁が近ければファンは外せませんし、パナソニック製や東芝製などはまずケーシングを外せません。

完全分解洗浄前
(⑤ドレンパン ⑦送風ファン ⑧ケーシング)

そんな中途半端な作業をしてるのに素人のお客様が納得し喜んで頂いたところで、実は「カビが残ってるのになぁ」とか「これだとまたすぐニオイが出てくるだろうなぁ」など、正直な説明したところでお客様も良い気しないだろうと思い込んでいました。

当店の方法はエアコンクリーニングの最終形態。

家庭用壁掛けタイプなら「全機種」対応できる本物の完全分解クリーニングです。

確かに施工料金は安くはありませんが、その分施工後しっかり「防カビ」「お手入れ」方法もご指導させて頂いています。

はっきり言って、1日1~2台しか洗えない(2023年5月現在1人作業なので)完全分解クリーニングよりも、普通のエアコンクリーニングで1日6~7台洗う方がはるかに儲かります。

やるからには儲けたいです。

商売人としてはダメなのかもしれませんが事実が分かった以上、私は目先の利益よりもお客様を絶対がっかりさせたくない、必ずご満足頂ける自信のある施工を優先します。

「本当のエアコン完全分解クリーニング」は、必ず有益な投資であることを自負しているので是非おすすめです。

ご家族の健康のためにも、機械的な寿命のためにも、キレイを長持ちしてみませんか?

普通のエアコンクリーニングと「完全分解クリーニング」の比較