「次は何年後に頼めばいいですか?」とよく聞かれます

完全分解エアコンクリーニングを終えた後、お客様からよく聞かれる質問があります。
それは、「次は何年後にお願いすればいいですか?」というものです。

このご質問に対して、私はいつもこうお答えしています。

「何年ごとにやるべき」といった決まりは設けていません。

というのも、クリーニングが必要になるタイミングは、エアコンの使い方や設置環境、ご家族の体質などによって全く異なるからです。

たとえば…

  • 使っているとニオイが気になってきた
  • 吹き出し口や羽にカビが目立ってきた
  • アレルギー症状が出るようになった

こういった“サイン”が出たときが、クリーニングのタイミングだと思っています。


実は、分解しないのが一番いいんです

そもそも家庭用エアコンというのは、メーカー自身も「分解洗浄」を前提に設計していません。
分解すればするほど、少なからず機械には負担がかかります。

だから私自身の考えとしては、

「本当は分解しないのが一番良い状態」

だと思っています。

でも、内部にカビが繁殖してしまったり、嫌なニオイが出るようになってしまったら、
これはもうご自身ではどうしようもありません。
そういったときの“最終手段”として、完全分解クリーニングを活用していただければと思っています。


分解する以上、リスクもあります

壁に取り付けたまま、外側のカバーだけを外して軽く洗う程度で済めば良いのですが、
奥のカビや臭いをしっかり除去しようとすると、どうしても深く分解する必要が出てきます。

ただし、エアコン内部の部品の多くは“分解すること”を前提に作られていません。

たとえば…

  • プラスチック同士をビスで留めた部品は、繰り返し締めたり緩めたりすると割れることがあります
  • 吹き出し口の羽のように「たわませて外す」部品は、年数が経っていると経年劣化で簡単に折れることもあります

もちろん、可能な限り丁寧に作業しますが、10年以上経ったエアコンの場合、どうしても“割れるリスク”はゼロにはできません。

実際、メーカーの部品保有期間も約9年と限られています。
洗浄を断る業者があるのも、そうした理由からです。


私の考える「洗浄サイクル」

エアコンの寿命が10年〜15年と考えた場合、
完全分解クリーニングを行うのはその間に2~3回程度が妥当ではないかと考えています。

それ以上やると、機械的な負担の方が大きくなってしまう可能性もあるからです。

だからこそ、私はクリーニング後に必ず、

「なるべくカビさせない使い方・お手入れのコツ」

をお伝えするようにしています。
せっかく分解洗浄でリセットしたエアコンですから、きれいな状態を長持ちさせていただけたら嬉しいです。